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経営陣クロストーク
CROSSTALK
海洋工事のプロフェッショナルとして、
経営陣が「海洋工事の未来」について語ります
執行役員第一工事部長
板橋 克幸
代表取締役社長
島田 浩樹
技術管理部長
森山 栄二
施工・技術の両雄に加え日本海洋サービスの大黒柱の島田社長が、
長年確かな技術で海洋工事を支えてきた技術部門トップの板橋部長と、同じく信頼の技術力で設計部門の礎となってきた森山部長の
水中工事の可能性を切り開いてきた二人と共に、潜水士や水中工事の現状や日本海洋サービスが描く海洋工事の未来について語ります。
日本海洋サービスの業務について
工事規模の大小関わらず、私たちの業務は変わらない
海洋工事といえば海の上でクレーンなどの大型工事をイメージするのですが、実際どのような作業をされているのですか?
島田
私たち日本海洋サービスは、あらゆるお客様から水中工事作業のご相談を受けています。その中で、その工事を安全に施工するための技術提供や実際に水中に潜って作業を行うなど、水中工事全般のお手伝いをしています。
たとえばどのような規模の工事やどんな内容の施工を手掛けていますか?
森山
それはグローバルな規模?それとも金額的な規模ですか?
板橋
金額では150億(円)とか200億(円)とか大きな工事に参加することもありますよね。
島田
ただ、私たちはその工事(ビックプロジェクト)の中の1工種を請け負うことになります。海外でも国内でも基本的に「当社と一緒にやりたい」と言っていただけるお客様の要望には、どんな小さなことにも真摯に応えたいと思っています。例えば、海中のボルト1本締めるだけのこともありますし、新しい工法を提案することもあります。
板橋
(島田社長の言葉を受けて)工法提案の1つとして弊社が開発したワイヤーソーイング工法があります。例えば5mほどの大きなブロックを切断する作業や、30cm幅の電柱みたいな部材の1ヶ所を切る。ただそれだけの作業を依頼されることもあります。どれもお客様からお引き受けした仕事なんで、そこは大きい小さいの意識はないです。
森山
海外の要望があれば今でも可能なんですよね?
島田
要望があれば行きますよ。
「海と陸」2つの現場で支える海洋工事
実際のお仕事のお話を聞かせていただきたいのですが、
やはり水中作業をメインに行われているのですか?
島田
弊社では板橋部長が管理している潜水部門と、森山部長が率いる現場管理の2部門でお客様の工事のお手伝いをさせていただいています。
森山
我々の仕事はまず、弊社の工事実績を見たお客様から「工事でこんなことをしたいのですが御社でお願いできませんか」といったお問合せをいただいてからスタートします。
お客様からどういった工事なのかをヒアリングをした上で、我々の工法が現場に適用するか・工事がスムーズに行える工法を新たに考えることが僕たち管理部門の仕事です。具体的にはお客様の要望をヒアリングする中で、こういう作業ができますよと提案するんですが、より分かりやすいようにCADで図面を描いたりイラストを作成して説明したりしています。
板橋
お客様でも丁寧な担当者さんは、どういったことに困っているかを問い合わせの時に話してくれるよね。
森山
(うなずきながら)「この現場でこうこう、こういう問題を抱えています」とコメント欄に書いてくださいます。で、実際に話を聞くと「ああ、その問題は困りますよね」っていう話で盛り上がることもありますね(笑)
海洋工事はどうしても海に潜って何かをするイメージを持たれがちですが、僕のように図面を描くことや施工現場に応じた技術提案をすることも一つの大事な仕事なんです。
日本海洋サービスの社員の特徴
資格や技術力よりやる気が大切
現在、日本海洋サービスで活躍されている若手スタッフは何名いらっしゃいますか?
板橋
現在、弊社には10代~30代の若手スタッフが20名ほどいますが、基本的に水産高校出身者が多いです。
島田
水産系の学校の場合、授業の一環に「潜水課程」というものがあるんですが、そういった授業を受けた子が潜水会社に就職するんです。弊社もそういった学校に求人を出しているので、先生や卒業生の話を聞いた子が毎年2名ほど弊社を指名して入社してくれています。
彼らの入社の決め手は何ですか?
板橋
他社でも求人を出しているんですが、後々聞くと環境面なんかをいろいろ比べて弊社を選んでくれていますね。先輩から「あそこ(の会社は)ああだよ。こうだよ」って内情を聞ける環境だからこそ、(就職先も)選びやすいんじゃないですかね。
森山
先生や先輩からの話は貴重ですもんね。その先生は大事にしないと。
一同
本当に(笑)
潜水課程の終了を入社の条件にされていますか?
板橋
弊社は潜水士の資格を持っていることを採用の必須条件にはしていません。採用で重視しているのは、仕事へのやる気、これが一番大切です。なので、中途採用も積極的に行っています。
もちろん、水産系の学校出身者だと、潜水士や小型移動式クレーン免許、溶接免許などの資格を取得しているので即戦力として活躍できます。ですが、弊社の場合、資格自体にはあまりこだわりがないんです。
森山
そうですね。我々の仕事に興味があって、やる気がある、そこが1番大事ですね。やる気を持って入社した後に資格を取るっていう道もありますから。
島田
本気でやる気のある人は、潜水士免許がなくても積極的に採用します。やっぱり、そういう人は最終的に残ってくれますから。
一同
うんうん。
板橋
これは弊社のある大阪近辺の関係者から聞いた話なんですが、「自分で何かを始めよう」とリーダシップのある若い人の方が会社に入っても活躍する人が多いそうなんです。学生のころから目立つには努力が必要だし、そういう努力ができる人は現場でも活躍できるんじゃないかと思っています。
潜水士は職人、施工管理者は統率者
島田
リクルートの面でいうと、潜水士と施工管理にはそれぞれ少し違った傾向があるように感じています。潜水士はいわゆる海に潜る職人。自分の手を動かしながらモノを作りたいタイプの人との相性がいいと思うんです。
板橋
潜水士についてはそうですね。施工管理についてはある程度潜水作業についての知識は必要ですが、新しい工法なんかに取り掛かる上では、モノづくりに興味のある、手慣れている方がCADなんかを覚えたりしやすいんじゃなんですかね
森山
僕が担当している現場管理なんかは、会社の枠を超えて担当者をまとめながら工事を計画的に管理していくので、率先してリーダシップを取っていくタイプとして相性がいいんじゃないかな。そういう人には関係者みんなついていくと思うんです。「自分で何かを始めよう」とか、人に言われて動くんじゃなく「率先力のある人」にはやりがいのある仕事なんじゃないかな。
板橋部長が担当されている潜水業務と森山部長が担当されている施工管理部門。それぞれスタッフの性格やカラーに違いはありますか?
日本海洋サービスが目指す未来
最後に日本海洋サービスが目指す未来をお伺いできますか?
島田
まだまだ弊社は「潜水会社」という認識をされる方が多いのですが、実際には水中・陸上の両面から海洋工事のサポートを行っています。
森山
そうですね。現場管理や新たな水中工法の提案、潜水作業と活躍できる場所は本当にたくさんありますからね。はじめは水中作業を担当していても、施工管理や陸上での業務に進んだスタッフもいますし、これから入社する仲間には選択肢を選べる環境を作っていきたいですね。