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先輩社員インタビュー
INTERVIEW
質の高い作業を行うための
安全な環境作りの大切さ
小籔 久瑠斗
- 所属大阪支店
- 担当業務潜水、施工管理
- 入社2021年
入社のきっかけ
海洋高校1年の時に出会った水中技術が、進む道を決めてくれた
海洋高校に入学した時はなんとなく海の仕事をしたいと思っていましたが、1年生の時に海洋技術について学んだことがきっかけで、海洋工事に携わる仕事がしたい気持ちが芽生えました。即戦力として活躍できるようにと考え、学生時代に水中での溶接や小型船舶、船上でのクレーン免許など、20の免許を取得しました。この資格を生かしたいと思い、いくつかあるうちの海洋工事の会社で迷っていた時、先輩から「働きやすい会社なら日本海洋サービス」という言葉を聞き、日本海洋サービスに入社を決めました。
今の仕事のやりがいと魅力
厳しい環境と危険性を知った一年目
入社後、一番印象に残っているのが現場の環境の厳しさです。海の中は濁りや流れがあって視界が奪われることがよくあり、当初は陸上と同じように視界の良い状態で工事ができると思っていたので、いざ現場に出た時に思っていた環境と全く違っていたことに驚きました。
他にも陸と違って空気のない場所で作業するので、ちょっと気を抜いただけでも命に関わることもあります。僕自身、どんな水中作業でもヘルメットは必ず着けますし、冬場は指先がかじかんで動かなくなるのでマリングローブで指を守りながら作業をしています。
どんな工事でもヘルメットは必須だと思いますが、マリングローブは潜水士ならではかもしれません。入社半年から一年ほど担当した現場でも、作業前のKY活動(現場での危険ポイントを作業員で共有する活動)を行いながら安全に作業することを心掛けていました。
様々な世代の先輩から学ぶ経験と仕事の面白さ
危険な話をすると海の仕事は怖いと思われるかもしれないですが、現場に出てみて「面白い」と思うこともたくさんあります。
現場では僕と同世代の人や親子ほど年の離れた大先輩までいろんな世代の方と一緒に仕事をしていたんですが、先輩からはたくさんのことを学ばせていただきました。ひとつの工事でも建込やコンクリート打設、鋼管への溶接などたくさんの作業があります。その時は入社半年で何も分からない僕でしたが、先輩と一緒に手を動かしながら仕事を覚えていけたことは良い経験でした。
例えば材料のひとつに「ストライクアンカー」というのがあるんですが、一度打ち込むとアンカーの先が広がって抜けなくなるんです。失敗できないため、こうした材料の扱い方もたくさん現場を経験されてきた方しか分からないこともあるので、先輩たちと一緒に働く場は学びの宝庫でした。
自分にとっての「海」とは
これまでもこれからも関わり続けたい存在
海は親友のような存在ですね。自分は京都の宮津という海の町で育ち、幼い頃から遊びに行く先は決まって海でした。海で遊んだり、釣りをしてきました。今でも休みの日には息抜きに釣りに行きます。
僕の祖父は漁師で、兄も海洋高校の栽培コースというところで魚介類の栽培を学んでいました。まさに海一家。進路を決める時も地元の海洋高校を自然と選んでいました。
これまでずっと海と関わってきたので、これからも海と関わる人生を送りたいです。
今後の目標
安全な環境で作業ができるような技術や仕組みづくり
潜水士として作業もしますが、ダイバーに空気を送る送気員や作業機材の整備なども施工管理の大切な仕事です。機材に少しでも不備があっては作業に影響があるので真剣に整備します。例えばダイバーの呼吸に欠かせないフーカーホース(送気ホース)や有線に異常がないか注意することも大切。常に安全に気を配りながら作業を進めることの難しさを体験したことで、安全や仕事に対する責任感をより感じるようになりました。
この先、さらに大きな現場を持ちたい思いもありますが、今はそれと同じくらい現場の安全を守る仕事をしたい気持ちを持っています。
「安全な環境で作業ができるような技術や仕組みづくりを生み出すこと」がこれからの僕の夢です。
日本海洋サービスで働き、実際に経験したからこそ、安全で質の高い作業ができる環境作りの大切さに気づけたのではないかと思います。